血液細胞観察について
今日は、この血液細胞観察について述べてみたいと思います。
現在まで約250名の方の血液を観察させていただきましたが、さまざまな映像が映し出されるので、非常に興味深いものがあります。また、人間の体の内側が見れるとということで、ちょっと神秘的でもあります。
人間の体は、約60兆個の細胞でできていると言われています。そして、これらの細胞は、血液が運んでくる酸素と栄養から生命活動に必要なエネルギーを得ています。この血液の働きとしては、他に内分泌腺からのホルモンを全身の組織細胞に運んだり、全身の組織で生じた二酸化炭素やその他の老廃物を運び出したりする働きがあります。
また、内部環境の恒常性の維持や体に侵入してきた細菌や異物を取り除くことも血液の大切な働きです。 この血液を生きたままで観察する方法が、血液細胞観察です。この分析システムは特殊な顕微鏡を用い数千倍の倍率で、血液をパソコンやテレビモニターに映し出すことができます。
まだ、日本の医療現場でこの検査が行われているところは、極少数ですがこのシステムを診療に導入し、多くの実績をあげている先生方もいらっしゃいます。この生きたままの血液を見ることは、これまでは難しかったのですが、このシステムのおかげで誰でも生きたままの血液を観察できるようになりました。
その結果、いままでの血液検査ではデータに現れてこなかった、血液の状態までがわかるようになりました。すなわち、病気の前兆や未病がある程度予測できるようになったのです。
それでは一体、この分析システムでどんなことがわかるのでしょうか?
大きく次のことが挙げられます。
赤血球や白血球像を観察することによって、ホルモンのバランスや免疫機能の状態をある程度見ることが可能です。 生きたままの血液の状態(栄養)を見ることで、重篤な病気の前兆や生活習慣病などを事前に予測することが可能となり、病気の予防や生活改善に役立てることができます。
おわかりのように病気の診断に用いるものではありません。生きた血液状態を調べて全身の様子を把握し、それを健康管理に役立てるのが血液細胞観察なのです。私が初めて、この生きたままの血液を顕微鏡で観察し、診療に取り入れている医師を知ったのは、ある本でした。
その本は、鶴見隆史著「新・食物養生法」という本で、先生はこの本の中で、「血液を顕微鏡で見ると驚くほど患者さんの情報を得ることができ、その時々の体調がびっくりするほど良くわかる」と述べています。
それから色々自分でその顕微鏡を調べ、安価(税別で20万円を割る)な位相差顕微鏡を一台購入しました。10年間使っていますが、現在も現役で活躍しています。この顕微鏡を使い始めた当初は、一旦画像をビデオに取り込んで編集していましたが、最近はPCと安い「USBビデオキャプチャー」が市販されていますのでこれを使ってシステムを組んでいます。
USBビデオキャプチャーについては「I-O DATA(GV-USB2/HQ)」 がお勧めです。私が使っているシステムはこんな感じです。
この血液細胞分析の解釈ですが、私は分析の専門家ではないので「血液細胞観察」と言っていますが、英語ではLive Blood Analysis(LBA)またはLive Cell Analysis(LCA) 、日本語では「バイタル・チェック」又は「血液細胞分析」と表記されているようです。 このバイタル・チェックでは、赤血球、白血球などについて50以上の特徴の観察・解釈ができると言われています。これらの特徴は心臓血管系、免疫系、消化系、肝機能、腺機能、微生物、毒物、ストレス、フリーラジカルによるダメージに関連していると言われています。 詳しい分析・解釈については、下記のサイトを参考にしてください。
・Kirin - Platz/ Nutritional Supplements
・HealthEnlightenment.com/Live Blood Cell Analysis
<2011-07-16 投稿>
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